米グーグルがスマートフォン市場で首位に、ノキアを抜く

 調査会社カナリスによると、昨年10─12月の世界の多機能携帯電話(スマートフォン)販売で、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した端末の販売台数が、フィンランドノキアの「シンビアン」を抜き、首位となった。

 ノキアは10年前のスマートフォン市場誕生以来、業界首位の座を守ってきたが、グーグルは携帯電話メーカーに「アンドロイド」を無償提供。同じく急成長するアップルをしのぐ勢いで、急激にシェアを拡大している。 

 「アンドロイド」搭載スマートフォンの第4・四半期の世界販売は3290万台で、前年同期(470万台)の7倍。

 「シンビアン」搭載機は3100万台だった。

 アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」は1620万台。前年同期は870万台だった。 

 グーグルは、アップルやノキアと異なり、スマートフォン端末は製造していない。携帯電話メーカーは「アンドロイド」を無償で自社端末に搭載することができる。

 シェア低迷に苦しんでいた米モトローラ・モビリティは、「アンドロイド」搭載機の投入でシェアを拡大。

 韓国のサムスン電子、LG電子、台湾のHTCの「アンドロイド」搭載端末がヒットしたことも、グーグルのシェア拡大につながった。

 調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、グーグルはタブレット型コンピューター市場でもアップルを追撃。グーグルの第4・四半期のシェアは22%。アップルのシェアは75%で、第3・四半期の95%から低下した。

米グーグルがスマートフォン市場で首位に、ノキアを抜く - Reuters