世界初、050モバイルIPフォン正式発表

 MVNO事業会社の日本通信は2011年1月20日、世界初となる携帯網上の050モバイルIPフォンを正式発表した。

 同日から申込み受付を開始、1月28日からサービスを開始する。

 同社では、総コストが「携帯電話よりも安いスマートフォン」をコンセプトに、12月下旬から、スマートフォン「IDEOS」を、契約なしの2万 6,800円で販売を開始、同時に、IDEOSを NTT ドコモの携帯網で利用できるデータ通信 SIM の販売を、月額換算2,128円で開始している。

 今回発表されたのは、スマートフォン IDEOS と IDEOS 用 SIM を組み合わせ、NTTドコモの携帯網で 050 電話番号が使えるモバイル IP フォンのサービス。

 現在、携帯電話およびスマートフォンは、回線交換方式という技術で通話サービスを提供しているが、日本通信は、全世界の通信事業者に先立ち、IP 方式技術での通話サービスを開始する。

 IP 方式のメリットのひとつは、携帯網以外の、WiFi などでインターネットに接続できれば、050 番号で発着信ができることだ。海外のホテルや空港、カフェなど、WiFi が使える場所なら、050番号で日本との通話が、国内通話料金で利用できる。

 大手携帯事業者では、2年契約などの条件付き電話サービスで、基本料980円、通話料30秒21円の均一横並び料金だが、日本通信のモバイル IP フォンは、基本料490円(15分相当の通話が含まれる)、通話料は30秒10円と、いずれも半額。契約条件は一切ない。

 また、同社は支払い用にスマートフォン用ソフトウェア「bチャージ」を開発、あらかじめ一定金額をチャージしておけるようにした。基本料および通話料は、チャージから減算される。初期設定はワンコインオートチャージ、つまりチャージ残高が490円未満になると、自動的に500円がチャージされる。

 ユーザーの月額負担は、IDEOS 購入代金以外に、データ通信料金月額換算2,128円、モバイル IP フォン基本料490円を合わせて2,618円、これに通話超過料が加算され、だいたい月額3,000円、と同社ではみている。

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